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ノーベル賞の山中伸弥教授の同級生(神戸大学医学部の)ということで知名度の高い児童精神科医成田奈緒子(文教大学教授)先生の著書は最新の脳科学の知見による子育ての基本について教えられることが多いことからこの欄でも時折触れていますが、この冬休みに読んだ『子育てを変えれば脳が変わる』(PHP新書)に「睡眠」についてとても興味深い記述があったのでご紹介します。
成田先生は「脳が育つ順番」に子どもを育てることが大切と言います。
脳には3つの種類、「からだの脳」「おりこうさんの脳」「こころの脳」があります。
「からだの脳」(0〜5歳で育つ)は姿勢の維持・睡眠・食欲・呼吸・情動・性欲などを司り、自律神経の働きをコントロールするのもからだの脳で生きる上で必要不可欠な身体機能を担っています。
2つ目の「おりこうさんの脳」(6〜14才で育つ)は知能・言語・知覚・情感・微細運動などを司り、おりこうさんの脳が育つことでお勉強やスポーツ、手先の器用さなどの成長が見られるようになります。
3つめの「こころの脳」(10〜18才で育つ)は論理的思考や問題解決能力、想像力、判断力といった「人らしい能力」を司っています。
そしてまず何より育てなければいけないのは「からだの脳」です。
その次により高度な機能を司る「おりこうさんの脳」を育てます。
親からすれば「おりこうさんの脳」を早く伸ばしてあげたいと思われるかもしれませんが、実は研究で、人間の基本的な動きを支えるからだの脳が育っていなければ、おりこうさんの脳もうまく育たないことがわかっています。
まずは「からだの脳」をしっかり育てることが肝要で、何より大事な「生きる力」を形づくります。
そして最後に育てるのが「こころの脳」です。

では「からだの脳」の育て方。「生活リズムをつくる」こと、その一点に尽きます。
人間は昼行性の生物です。太陽が昇れば目覚めの準備、太陽が沈めば眠りの準備。そのサイクルです。
「早起きをする。規則正しく食べる、早く寝る」をひたすら毎日繰り返し、リズムを身体に染み込ませることです。
そのためには最初の5年間は「夜8時に寝る」生活を徹底することを提唱しています。
乳幼児の子育てにそれ以外の努力は何一つ要りません。右図は小児科医が使用する教科書「ネルソン小児科学」に掲載されている年齢別の必要睡眠時間です。
1〜3歳頃は昼寝も含めて12時間、5歳では昼寝が無くなるので11時間の夜間連続睡眠が求められているのです。
乳幼児期は「夜は8時に寝かすことだけを目標にしよう」が成田先生の主張です。(つづく)
聖愛 森のようちえんが ちびっこぷれす(10月号)に掲載されました。
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