40周年記念事業 壁画制作
聖愛幼稚園 鈴木信行

来年は、聖愛幼稚園創立40周年を迎えます。
正確には、1970年3月に学校法人聖愛幼稚園が認可され、現在の羽黒町に誕生してから40年ということになります。
(前身の愛宕町教会立聖愛幼児園は1953年6月設立ですから、そこから数えると57周年になります。)
40周年を迎えるにあたり次のとおり記念事業を計画しています。
聖愛幼稚園はキリスト教会から生まれた幼稚園です。『キリストの愛』をその創立の精神にしています。
この創立の精神をいつも心に留めて子ども達が育つ幼稚園であり続けたいとの願いから幼稚園正面玄関に
入って左側靴箱上のスペースに聖書物語の壁画を描く計画です。
題材は子ども達にとって一番親しみがあり、大人になっても忘れないキリストの誕生物語にしました。
毎年クリスマス会でゆり(年長)組が演じるページェント(聖誕劇)の最後の場面です。
壁画は、フレスコ画という絵画技法で描かれます。フレスコ画ではミケランジェロの『天地創造』、
『最後の審判』やフラ・アンジェリコの『受胎告知』等私たち日本人にも親しまれている名画が多くあり、
ヨーロッパの教会に見られる壁画の多くが実はフレスコ画です。濡れた漆喰(砂+消石灰)の上に
水で溶いた顔料(粉末の色素)を乗せると石灰水が顔料を包み込んで空気中の二酸化炭素と反応して
透明な結晶になります。顔料の一粒一粒が結晶に閉じ込められるため色が大変美しく、長期間(千年単位で)
その美しさが保たれるということです。インマヌエル―「神ともにいます」というクリスマスの
メッセージがこれからもずっとずっと聖愛幼稚園で
育つ子ども達に豊かに注がますようにとの創立者の祈りを込めた作品になることを期待しています。
この夏休み中に壁画製作作業が行われます。日本のフレスコ画第一人者有田巧画伯によるものです。
この時期に在園する子ども達に製作の現場をぜひ、見てもらいたいと思っています。
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