6月は雨の季節、南ではもう梅雨入りしたそうです。
人間にとっては少しうっとうしい気分にもなりますが、植物には恵みの雨でもあります。
生き物たちすべてにとってきれいな水ときれいな空気は欠かすことはできません。
私たちは当たり前のように豊かな水と澄み切った空気の中で暮らしています。
でも、この瞬間にもその毎日が脅かされている人々、子どもたち、赤ちゃん、動物たちがいます。
それは「せんそう」が続いているからです。
へいわのボク せんそうのボク
へいわのワタシ せんそうのワタシ
へいわの・・・・ せんそうの・・・・
チチ ハハ かぞく どうぐ ぎょうれつ
き うみ まち よる くも
みかたのかお てきのかお
みかたのあさ てきのあさ
みかたのあかちゃん てきのあかちゃん
2022・2・24 歴史に刻まれる日となって、3か月がたっています。
私自身が生きている間に起こるとは思ってもみなかった「戦争」過去の言葉としての記憶でしかなかった「戦争」。
今、この文字を見ない日はありません。
こんな悲惨な日々が続くとは、考えもしなかった私たちの日常に大きな影を落としています。
かつての時代とは違って、このニュースは否が応でも大人たちの手のひらの中に、子どもたちの頭の上にも、毎日のように常に降り注いでいます。怖いけれど、辛いけれど、悲しいけれど、子どもたちの未来を守ためにも伝えねばなりません。「戦争」は人間が起こすものだということを知らねばなりません。
「へいわとせんそう」この絵本については多くの言葉はいらないと思っています。
谷川俊太郎さんの文とNoritakeさんの絵は、シンプルに、簡潔に、的確に届けてくれています。
手に取ってください。静かに向き合ってみましょう。
きっと、いのちの意味を問うきっかけになってくれると思います。
今世界中が、大きな脅威に脅かされています。ウイルスの猛威のみならず、暴力による幼い命までもが奪われる悲しいことが増え続けています。私たちにできることは、命を思い続けることではないでしょうか。近場にあるあらゆる生き物に、心寄せることからでも伝えることが出来るかもしれません。あなたの傍にある、小さな命に思いを馳せ、日々感じていかれたらと思いつつ、平和を願いつつ、この絵本を送ります。
(赤鬼こと山ア祐美子)
戻る