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認定こども園 聖愛幼稚園

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赤鬼からの手紙(2019年4月号)



『 せ ん せ い 』

大場 牧夫 著
長 新太 絵

福音館書店

   暖冬といわれた日々でしたが、一気に春めいてきました。4月は新しいことがたくさん始まる季節です。桜をはじめとする花々も咲き誇って、1年中でも一番ワクワクした気分になります。そんな華やかな風に囲まれて入園式、入学式を迎えた人もたくさんいますね。新しい友達、新しい先生たちに出会うことは嬉しくて楽しみですが、ちょっとドキドキすることもあります。特に初めての先生に出会うのは、不安な気持ちになることもありますね。だって、毎日一緒に過ごす人ですから…でも、先生って、ほんとはこんな人なんですって!

ねえ、みんな しっている?
せんせいって、ときどき うまだよ
せんせいって、ときどき オニだよ
せんせいって、ときどき おすもうさんだよ
せんせいって、ときどき おおかみだよ
せんせいって、ときどき おきゃくさんだよ

せんせいは かんごふさんだよ
せんせいは おとうさんだよ
せんせいは おかあさんだよ
せんせいは ほんとうの おかあさんだよ
せんせいは こどもだよ
せんせいは ほんとうの こどもだよ

せんせいはね、こぶたの せんせいだよ  うそじゃないよ
そして・・・わたしたちの せんせい!


   「かがくのとも」50周年、おめでとうございます。 絵本を見ながら、思わずそんな言葉が口から飛び出してしまいました。 1969年に、世界で初めての月刊科学絵本として誕生した「かがくのとも」が、2019年3月号で創刊から50年を迎えるそうです。通巻600冊にもなるという「かがくのとも」は、私自身も大変お世話になりました。 < かがく >という言葉で想像すると、教科書の〈理科〉の分野のように思えますが、それは違います。 この「せんせい」にも表現されているように、”見たい、聴きたい、触りたい、感じたい・・・なぜ?どうして?何だろう・・・”という、子どもたちのまっすぐな好奇心に支えられてきたように思います。 「せんせい」の中に描かれるのは、子どもたちの目線を通しながら、先生への溢れる思いです。 初めて出会う先生をどんな風に受け止めながら子どもたちを送り出そうかと、、、そんな親たちの不安を吹き飛ばしてくれます。 やっぱり、長新太さんの魔法の力も大きいですね。

   「かがくのとも」の特色として、このようなことが言われています。

  • 物語絵本と同じように、まずは読んだ子どもたちに「楽しい!」「おもしろい!」と感じてもらうことを大切に作られています。
  • 断片的な知識や情報でなく、じっくり科学する心を育てることを大切に考え、1冊1テーマの絵本作品を毎月お届けする月刊絵本です。
  • 子どもたちを取り巻く社会全体に幅広くテーマを決め、その分野の第一線で活躍する研究者や絵本作家が心を込めて作品に仕上げています。
  • これまでに海外でもおよそ30言語、247タイトルの「かがくのとも」が翻訳出版されています。


   我が家にも、月刊としての薄さの絵本が書棚を埋めています。 大人の私たちも改めて気づかされるようなテーマがあって、何度も驚かされながら子どもたちと楽しみました。全部集めると、まるで百科事典のようにも思えてきます。こんなに長い間そばに置いて、何度読み返しても、「かがくのとも」には、まだまだ新たな発見がありそうです。

(赤鬼こと山ア祐美子)


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