体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、その暗さはどれほどであろう。
光あふれる世界を見渡せるためには、クリアな目が必要なように、心の中を温かく照らしてくれる光を感じとる心の目も必要だというのです。心の目とは、見えないけれど大切なものを見る目です。
子どもたちが日々の生活を楽しみ、希望を持つために必要な言葉は、「大好き」と「大丈夫」です。この二つの言葉がまさに見えないけれど大切なものです。
イエスさまが私たちに伝えてくださったのは、神さまは世界の始めから「あなたを愛している」とささやき続けているということです。しかし、目に見えない、かすかで聞き取れないこのメッセージは、実際には、親から子へと「大好きだよ」という言葉で確かに伝えられているのです。
そしてイエスさまの死からの復活の意味は、この世界のゴールに辿り着いたイエスさまが、神の光の世界から、「あなたは救われている、ゆるされている」というメッセージを届けてくれているということなのです。愛されているはずの私たちは、その恩に報いるどころか、いとも簡単に忘れてしまうのです。それでも神さまは私たちを愛してくださる、つまり、ゆるしてくださっているというのが復活のメッセージです。
しかし、小さな子どもは、温かい愛の中にいる限り、大人のように「ゆるし」が必要な状態にはいません。むしろ、大人が厳しい要求をすることなどで傷つくのです。だから、子どもにとっては、「ゆるされている」というメッセージは、周囲の大人の「大丈夫だよ」という慰めと励ましの言葉によって伝えられるのです。
「大好き」と「大丈夫」という言葉で子どもを包み込んであげることができますように。
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