一行は目指す村に近づいたが、イエスはなおも先へ行こうとされる様子だった。二人が、「一緒にお泊りください、そろそろ夕方になりますし、もう日も傾いていますから」と言って、無理に引き止めたので、イエスは共に泊まるために家に入られた。一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。
イエスさまは十字架刑で非業の死を遂げ、弟子たちは失意のどん底にいました。二人の弟子がエルサレムを去ろうとしていると、追いついて来た旅人がイエスさまの死の意味を語りだします。亡くなって三日目のイエスさまが語りかけておられるなどと思うはずもなく、彼らはその旅人を引き止めます。そして、食事の時に、最後の晩餐の時のイエスさまが目の前にいると気づくのです。
新しい年を迎えて、私たちは平和を願い、幸せを願います。それはこの世ではいつも未完成であるかもしれませんが、目を凝らしてみれば必ず見つけられるものでもあります。どんなときにも神が共にいてくださるという感覚を大切にしながら、この一年を歩んで行きましょう。
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