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認定こども園 聖愛幼稚園

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書き下ろし連載182
天上のよろこび
ルカ福音書2章8〜13

細井保路

   その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」

   12月25日はクリスマスです。園でもクリスマスを祝います。 クリスマスは、わたしたちに神の愛を伝えてくださった方の誕生日です。 「今日、救い主が生まれた」という知らせは町外れの羊飼いたちのところに届いたと聖書は伝えます。 そして神さまがいらっしゃる天上では天使たちの喜びの大合唱があったというのです。

   実際のイエスさまの誕生は、知り合いもいない淋しい旅先でのひっそりとした出来事でした。 でも天上では大きな喜びがあったと聖書は言うのです。 なにも整っていない場所でお産をしたマリアとヨセフにとっては、見ず知らずの人ではあるけれども、羊飼いたちがお祝いに駆けつけてくれたことは、大きな慰めであったことでしょう。 そして羊飼いたちに告げられて、天に大きな喜びがあったということをかみしめたのです。

   この世界に新しいいのちが生まれるたびに、天では喜びの大合唱が鳴り響いているのだと思います。 でも通常は、新しいいのちを迎える家族の喜びや感動が大きいので、天上の喜びに誰も気づかないだけなのです。 生まれて来るどんな子どもの上にも天使たちの喜びと祝福の声は降り注いでいるのです。 そのことをクリスマスにもう一度思い出してみましょう。


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