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認定こども園 聖愛幼稚園

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書き下ろし連載173
みんなが招かれている
ルカ福音書14章16〜24

細井保路

   ある人が盛大な宴会を催そうとして、大勢の人を招き、宴会の時刻になったので、しもべを送り、招いておいた人々に、「もう用意ができましたから、おいでください」と言わせた。すると皆、次々に断った。最初の人は。「畑を買ったので、見に行かねばなりません。どうか、失礼させてください」と言った。ほかの人は、「牛を2頭ずつ5組買ったので、それを調べに行くところです。どうか、失礼させてください」と言った。また別の人は、「妻を迎えたばかりなので、行くことができません」と言った。しもべは帰って、このことを主人に報告した。すると、家の主人は怒って、しもべに言った。「急いで町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。」やがて。しもべが。「ご主人様、仰せのとおりにいたしましたが、まだ席があります」と言うと、主人は言った。「通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れてきて。この家をいっぱいにしてくれ。言っておくが、あの招かれた人たちの中で、わたしの食事を味わう者は一人もいない。」

   「宴会」とは「神の国」のことをたとえています。神の国とは、神の望まれる世界のことですから、それは、すべての人が幸せになることです。「宴会に人を招く」という話を通して、イエスさまは、誰もが幸せになるように招かれているとおっしゃっているのです。

   たとえ話の中で、最初に招かれる人たちは、自分は幸せになる資格があると思っている人たちです。その人たちは心のどこかで、「幸せになる資格のないやつもいる」と思っているのです。そして自分中心の目先の幸せを追い求め、本当の幸せを見逃してしまうこともあるのです。もう一方で、自分には幸せは縁遠いと思い込み諦めている人もいます。そういう人たちに向かって、みんなが招かれているのだ、とイエスさまは訴えておられるのです。


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