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認定こども園 聖愛幼稚園

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書き下ろし連載160
相手をよろこばせる
ルカ福音書11章9−13節

細井保路

   求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門を叩きなさい。そうすれば開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門を叩く者には開かれる。あなたがたの中に、魚を欲しがる子どもに、魚の代わりに蛇を与える父親がいるだろうか。また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子どもには良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。

   神さまはわたしたちを救ってくださるのだから、本気で求めれば必ず救いがあるとイエスさまはおっしゃいます。「救い」などという大げさな言葉を聞くと、とたんに他人事ののように思えてしまいますが、「悪人ですら、わが子が喜ぶ顔がみたいのだ」という言い方は、いかにもイエスさまらしいと思います。

   怖い顔をして、救いや正義について語る前に、「私は人を喜ばせようとしているだろうか」と考えてみることが大事なのです。なぜなら。私たちが求めている「救い」や「幸せ」は、直面する困難から抜け出して、「喜び」を手にすることにほかならないからです。だから、難しいことを考える前に、「最近、家族の喜ぶ顔を思い浮かべながら行動しているだろうか」と自問してみるべきです。

   批判したり、責めたり、クレームをつけたり、無視したり、そんなことばかりの日常であるなら、私たちはどんどん「幸せ」から離れていきます。でもその反対に、相手の喜ぶ顔を想像しながら一つひとつの事柄に対処していくなら、「幸せ」は向こうから私たちのほうへ近づいてくるのです。しかもそれは、だれもが経験していて、無意識のうちに、私たちは幸せを呼び寄せているはずです。

   だからこそ、不満や不安が募ったときには、意識的に、誰かを喜ばせることを考えるようにしましょう。


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