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認定こども園 聖愛幼稚園

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赤鬼からの手紙(2016年12月号)



『クリスマスおめでとう』

トミー・デ・パオラ :絵

聖文舎


   今年もこの季節になりました。温暖化、暖冬と、毎年の様に言われているのに、今年は紅葉の真っただ中に初雪が降りつもって、突然聞こえてきた真冬の足音に思わず身構えてしまいました。もしかしたら、きびしい冬将軍がやってくるのかもしれません。温かく過ごすには、いろんな方法があります。外に出る時は、帽子、手袋やマフラー、カイロも必需品です。家の中では、あたたかい飲み物を飲みながら、こたつにもぐったり、ヒーターを独り占めしたり、お風呂にゆっくり入るのもいいですよね。でも一番温まるのは、みんなでクリスマスの過ごし方をいろいろ考えること。この1年を振り返りながら、神様に感謝する時間をたくさん持てたら、きっと温かくなってきます。さて、今年はどんなクリスマスページェントにしましょうか・・・

    むかし いちばんはじめの クリスマスのよる すばらしいことが おこりました。
イエスさまが おうまれになったのです。いまから イエスさまの おたんじょうを いわって わたしたちは クリスマスの げきを いたします。 さいごまで みてくださいね。
 ヨセフさんと マリアさんは ナザレという まちに すんでいました。マリアさんは もうすぐ かみさまの あかちゃんを うむことになっていました。
ところが、そのころ、おうさまが「じぶんの うまれたまちへ かえりなさい。」という めいれいを だしました。マリアさんの おなかのあかちゃんは いまにも うまれそうです。ふたりは つらいたびをして ナザレからベツレヘムへ つきましたが、とまるところが ありません。ヨセフさんは うまごやを みつけました。
 そのよる あかちゃんが うまれました。
「かみさまの こどもの イエスさまが うまれましたよ。」
マリアさんと ヨセフさんは おおよろこびです。


   この絵本は、最初のクリスマスのことをページェントの形にして、伝えています。絵本の中で舞台装置の作り方や演者の衣装や表情なども伝わってきます。ページをめくりながら、読み終わると、劇の中にいるような気がしてきます。どの役を演じようかと頭に浮かべたり、舞台をこんな風に、あんな風にと思い巡らすこともできてワクワクしてきます。私も子供の頃、教会のページェントで三人の博士の役をやったことがあります。近所のおじいさんに杖を借りたり、ひげを綿で作ったり、みんなでああでもないこうでもないと、準備する間も楽しいひと時でした。きっと皆さんも、そんな素敵な時間が待っていることでしょう。どんな役が回ってくるかとドキドキすることもありますが、どんな役も、その場にはなくてはならない存在です。一人一人が作り上げて、皆さんに届ける気持ちが一番大切なことです。

   今年も、様々な災害や、世界を脅かす事件もありました。その中で大事な多くの命が奪われることありました。災害に遭われた方々は一日も早く普段の生活に戻っていただけるようにと願います。新たなリーダーになった人たちには、皆で手を携えて人々の暮らしを支えていかれるようにしていただきたいと思います。

   そして、私たちにできることは、自分の近くにいる人たちが幸せであってほしいと願いながら、その人のために少しでも何ができるかを考え、ともに祈ることだと思います。

   〜地には平和、人には喜びを〜
”Joy to the World! Happy Merry Christmas to You!”


(赤鬼こと山ア祐美子)


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