長い長い暑い暑い夏が過ぎ去って、やっとひんやりしてきました。まわりを見渡して、ちゃんと秋が来ているかを確かめてみたくなります。すすきやコスモスは咲いているかしら、虫たちも鳴き声を忘れてはいないかしら、山々の緑も色づくかしら、お月さまもまんまるに輝くかしら・・・身近な所でたくさんの秋探しをしてみましょう。秋の日本には月に感謝する十五夜のお祭りがありますが、外国では、すっかりおなじみになったハロウィーンというお祭りがあります。仮装した子供たちが家々を訪ねてお菓子をねだるのが習わしですが、その中で欠かせないのが魔女の仮装です。誰よりも魔女らしくなりたかったら、そっと教えてあげましょう、それが「魔女図鑑」これを読んだら本当の魔女になれるかも?!
魔女になるための11のレッスン
- −魔女の家・・・家は住むためだけではなく、修行するための大切な場所・・・
- −魔女の台所・・・鉄骨クッキー、ほこりビスケット、みみずスープ、毒きのこパイ・・
- −魔女の庭・・・魔女のにがてな花は、いいにおいのする花やきれいな色の花・・・
- −魔女のうらない・・・星座うらない、1週間の魔女、カップうらない・・・
- −魔法のかけ方・・・おまじないの用小道具、魔法のお告げ、魔女よけの家・・・
- −ならわしといいつたえ・・・朝のからすの鳴く数で、天気がわかる・・・
- −美しさのひみつ・・・つけまつげがないときは、かわりにくもを使いましょう・・・
- −おしゃれな魔女たち・・・どくろマフラー、おなじみ魔女ハットの作り方・・・
- −魔女の趣味・・・空とぶほうき、クレージーキルト、魔女もようの壁掛けを作る・・・
- −魔女のお祭り・・・ハロウィーンの遊び、クリスマスゲーム、お祝い用お菓子・・・
- −現代の魔女・・・魔女向きのお仕事は・・・・教師、スチュワーデス????
この本が出版されたのは、1992年。今からちょうど20年前、長女が小学4年生の頃でした。不思議なものが大好きだった娘は、低学年ではピーターパンにあこがれ、中学年では、ギリシャ神話や、もっぱら魔女。この本は大のお気に入りでした。絵本の中に登場する、ありとあらゆることを実践しては試行錯誤の毎日、私も何度となく妙な台所作業をしたものです。まだまだハロウィーンなど珍しい頃でしたが、外国で暮らした事がある友人の話を目を輝かせて聴いていたと思ったら、すぐさま友人たちとパーティきどりで風呂敷を体に巻いたり、化粧をしたり、大騒ぎでした。側にいた私も「魔女図鑑」と悪戦苦闘!さすがに「みみずスープ」は作れませんでしたが・・・(笑)
絵本の中には様々な役目を持ったものがあります。この「魔女図鑑」は日常から、はるかな世界へ連れて行ってくれる方法を具体的に示してくれるものです。絵は多少おどろおどろしくもありますが、子供たちを連れていくにはもってこいの表現です。こういう本に出くわすと、必ずと言っていいほど、子供たちは大人を一緒に連れ行こうとします。大人はちゃんと子供たちについていかねばなりません、ここが肝心。子供についていくなんて・・・と思ってはいけません。しっかりついていかねば、子供たちから置いてけぼりを食います。そして、大人も必ず楽しむ心を持つ事。その作業が親子にとっての宝になります。さあ、ページを開いて・・・娘と二人で本物の魔女になっちゃうかもしれませんね!!
(赤鬼こと山ア祐美子)
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