今年のクリスマスは、雪が降るかしら・・・毎年、そう思います。
温暖化の影響でしょうか、冬が巡るたびに、雪を見ることが少なく
なってしまったような気がします。とはいえ、やっぱりクリスマスには、
雪が似合います。トナカイも、サンタさんを乗せてソリで走るのには、
雪がないと、恰好がつきませんものね。この絵本の中では、しんしんと
雪が積もり始めています。イブの夜、何だか素敵なことが起こりそう・・・
そうっと、サンタさんを待ちましょう。
今夜は クリスマスの イブの夜です
クリスマス・イブの夜には くつしたを さげておきます
―おくりもの なにかしら きっと あれだとおもうんだけど 真夜中に サンタクロースが やってきます
―今年もやってきましたよ サンタクロースは くつしたに おくりものをいれます
―おや
―何か はいっているぞ
―おっ やった!
サンタクロースは家へいそぎます
にこにこ顔のサンタクロース、さてさて、何があったんでしょうね・・・
クリスマスの本は、絵本だけでも、300冊ほどあります。
その中で、一冊を選ぶとなると、頭を抱えてしまいます。
本当は選びようがないくらい、素晴らしい絵本がいっぱいなのです。
だから、やっぱり、大好きな一冊になりました。
この絵本に込められているのは、「おくりものの心―相手を思う心」です。
クリスマスは、サンタさんからのプレゼントをひたすら待ち焦がれるのが
通例ですが、その、サンタさんにおくりものを届ける、という発想の素敵さに
胸をうたれます。プレゼントではなくて、おくりもの。
ここが、五味マジックです。いつも、世界中の子供たちにプレゼントを
届けている側のサンタさんが、おくりものをされたら・・・考えただけで
わくわくしてきます。女の子は、サンタさんのことを、
いろいろ思いめぐらして、おくりものを選んだに違いない、
どんなものにしたら、喜んでもらえるだろうかと・・・
これが「相手を思う心」です。そして、品物と一緒に心も届きます。
我が家でも、何度かサンタさんへのお手紙やおくりものがくつしたに
はいっていました。この絵本で、心あたたまる聖夜を、おすごしくださいね。
Merry Christmas to You !!
(赤鬼こと山ア祐美子)
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