学校法人 聖愛幼稚園
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書き下ろし連76
信頼と感謝
マタイ福音書11章28〜30節

細井保路

   「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。」とイエスさまは言われます。そして、まず休んで、それからもういちど生き方を学びなさいと言われるのです。

   体に無理が続いても、精神的ストレスが大きくても、わたしたちは倒れてしまいます。倒れてしまう前に休むことができれば回復することができます。それはわかっていても、簡単に休むことができないのが実情です。しかし、イエスさまは、気持ちの上だけでも、あなたの「重荷」をおろして休んでごらんと言われます。背負っている荷物が重いのは、たぶん背負い方に問題があるのです。介護をする人が、体重の重い人を上手に抱き上げることができるのは、ちゃんとコツを知っているからです。私たちが各人で背負うべき人生にも、コツがあるのです。だから、ちょっと荷物をおろしてコツを学び直せばいいのです。

   そのコツは「柔和と謙遜」だとイエスさまは言われます。柔和になれと言われてはじめて、わたしたちは「ナニクソ」と思って頑張ってしまっていることに気づきます。もっともっと多くのことを神さまや人に任せてしまっていいのです。他人に任せるということは、自分がすべて出来なくてもいいと認めることです。自分が認められなくてもいいと思えることです。人に任せるならば、人が請け負ってくれるのですから、その人に対する感謝の気持ちも湧いてくるはずです。「柔和と謙遜」という言葉の意味は、信頼して人に任せ、支えてもらって感謝するということになります。イエスさまは、すべてのことを父なる神に対する「信頼と感謝」をもって引き受けていたのです。いつも「安心感と喜び」に満たされていたと言ってもいいかもしれません。

   わたしたちの家庭の中にいつも安心感と喜びが満ちているようにこころがけましょう。お互いが信頼と感謝を忘れないようにしましょう。そうすればわたしたちはもっと生き生きと人生を歩んで行けるはずです。


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