絵本の世界にも不朽の名作というものがあります。「わたしのワンピース」もそのひとつです。
そして、日本中のどんな本屋さんをのぞいても、必ずやロングセラーまちがいなしの一冊でもあるでしょう。
表紙の絵を見て、今の子どもたちにわかるのかしら・・・などと大人は思ったりしてしまうのですが、
子どもたちはすんなりとその世界に入っていく能力を持っているのです。
だから30年間もずっと子どもに大人気の絵本です。
さて、ふわふわって、まっしろいきれがふってきました。
うさぎもまっしろ。うさぎはまっしろいきれでワンピースをつくります。
ミシン カタカタ ミシン カタカタ
いったい どんなワンピースができるのかしら・・・わくわくします。
できあがったワンピースをきて、うさぎはごきげん。
―わたしににあうかしら―
まっしろのワンピースもすてき。 にあう にあうと思っていたら、
お花畑をさんぽしただけで、ワンピースがお花もように!
なんてかわいいお花もようでしょう。
あっ、あめがふってきちゃった、どうしよう・・・ワンピースがぬれちゃう・・・
あらっ、いつのまにかみずたまもように!!
まっしろだったワンピースはうさぎといっしょに、つぎからつぎに
いろんなものにであいます。
ゆうやけもようのワンピース。私はこれがいちばんすてきだなあっておもいます。
とってもきもちがよさそうでほんとうにねむってしまいそうです。
でも、ねむってしまうとワンピースはどうなってしまうのかしら・・・
あらっ、ほしのもようのワンピースになりました。
ラララン ロロロン ラララン ロロロン ランロンラン
44ページある長い絵本ですが、子どもたちが途中で目をそらすことは決してありません。
よみおわると、おかしをいっぱい食べちゃったみたいな、甘いにおいがしてくるような気がします。
女の子の夢のようですが、あんがい男の子でも気に入って楽しんでいます。
久しぶりにながめていたら、この絵本をよみながら娘にワンピースを作ったのを思い出しました。
今ごろ、どこに眠っているやら・・・
ラララン ロロロン ランロンロン・・・・
(赤鬼こと山ア祐美子)
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