学校法人 聖愛幼稚園
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書き下ろし連載四十五
神の道を歩む

新堀邦司
                
主よ、あなたの道を教えてください。 わたしはあなたのまことの道を歩みます。御名を畏れ敬うことができるように 一筋の心をわたしにお与えください。
(詩編八六 十一節)

   新年おめでとうございます。 新しい年を、みなさまは、どのような思いで迎えられたでしょうか。 誰しもが特別の思いをもって新しい年を迎えられたにちがいありません。

   わたしたちは一年の歩みをはじめるにあたり、新たな決意をもって臨みます。願わくはこの歩みが正しく、神様の祝福に満ちたものであるようにと思うのは自然のことです。 けれども、わたしたちの前にはたくさんの道があります。一体、どの道を歩めばよいのでしょうか。どの道が正しく、神の栄光に照らされる道なのでしょうか。残念ながらそれを見極める力は、わたしたちにはありません。では、どのようにすればよいのでしょうか。それは心を新たにして神様に祈り求めるしかありません。神様は、必ずわたしたちの祈りに耳を傾け、歩むべき道を指し示してくださいます。

   旧約聖書の詩編の作者もひたすら神様に祈りました。そして、神様から示された道を歩み、祝福された日々を過ごすことができたのです。 神様が指し示した道はどのような道だったのでしょうか。 それは、神様を讃美し、御名をたたえ、神様の御心に添うように心掛けて歩むこと。心の中に、いつも神様の愛を頂いて家族や隣人と仲良く、助け合い、励まし合って生きることです。こうした生き方を貫くことが、神様の御心に叶った道を歩むことになるのです。神様の前に正しい道を歩めば、きっと家族は祝福と恵を受け、子どもたちは心身ともに豊かな成長を遂げるにちがいありません。 願わくば、親子ともに正しい道を歩みたいものです。お子さんが、いつも神様のことを思い、心にとめ、愛に生きるにはどうしたらよいでしょうか。よい方法があります。毎朝、親子が一緒に祈ることです。祈りの中で、家族とお友だちの幸せや健康を願いましょう。祈りはお子さんの心を豊かに、寛やかにさせます。

   もう一つよい方法があります。 聖書の中から、きらりと光る言葉を選んでお子さんに贈ってあげることです。短い聖句でよいのです。たとえば「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケの信徒への手紙一 五章十六節)。「愛を追い求めなさい。」(コリントの信徒への手紙一 十四章一節)。「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい。また、隣人を自分のように愛しなさい」(ルカによる福音書十章二七節)。

   聖書に素晴らしい言葉がいっぱいあります。その中で、これだ、と思われる言葉を選んで、一年のはじめにお子さんに贈ったらいかがでしょうか。その聖句を、親子で毎朝繰り返し、口にすればお子さんの心にしっかりと根を張り、心身を豊かに成長させ、将来きっとよい実を結ぶことでしょう。


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新堀 邦司(にいほり・くにじ)先生

1941年2月 埼玉県に生まれる。
1963年 中央大学法学部法律学科卒業
2002年 本園の「せいあいだより」に寄稿開始。
東京YMCA学院院長。俳句結社「日矢」同人。
著書:『青年の使途』,『宣教師に育まれた料理人』,『海のレクイエム』
『愛 わがプレリュード』,『野尻湖物語』,『神を讃う』ほか




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