あなたがたは神に愛されている子供ですから、
神に倣う者となりなさい。キリストがわたしたちを愛して、
ご自分を香りのよい供え物、つまり、いけにえとしてわたしたちの
ために神に捧げてくださったように、あなたがたも愛によって歩みなさい。
(エフェソの信徒への手紙五章一―二節)
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お子様の入園・進級おめでとうございます。
保護者の皆様にとって、この度のお子様の入園・進級は大きな喜びで
あると思います。聖愛幼稚園はキリスト教精神にもとづいて一人ひとりの
お子様を大切にお預かりし、心のこもった保育を行っています。
鈴木信行園長は、私が最も尊敬している教育者です。お子様の保育にあたる
先生方も使命感にあふれた立派な方々です。
園長と先生方のよきチームワークのもとに、この一年間きっとすばらしい
保育がなされることと信じ、期待しています。
聖愛幼稚園は一人ひとりの園児を神様の子供として
受けとめ、心をこめて保育にあたっています。神様の愛が一人ひとりに
豊かに注がれ、心身ともに健やかに成長するようにとの祈りを持って
幼児教育を行っています。
園の教育方針は、キリスト教の愛と平和の上に
おかれています。そのことを端的に表したのが、冒頭に掲げた聖書の言葉です。
「エフェソの信徒への手紙」というのはキリストの使徒パウロが
書き記したものです。ここで、パウロは「あなたがたは神に愛されている
子供ですから、神に倣(なら)う者となりなさい」と言っています。
園児は幼く、小さく、知恵も力もありません。
何の資格も持ち合わせていません。最も無力な存在です。けれども、
この小さく、弱く、何の力も持ち合わせていない子供たちに
神様の愛は豊かに注がれるのです。神様は一人ひとりの子供の成長を
見守っておられます。神様にとっては、親がそうであるように、
どの子供も他にかけがえのない大切な存在なのです。
神様はいっさい分け隔てはしません。平等に愛を注がれます。
そして、一人ひとりが個性豊かに育っていくようにと
励ましてくださっています。
園は神様の愛を最も身近に感じることのできる場です。
先生方は、日々の保育を通して神様の愛がどんなにすばらしいものであ
るかをお子様たちに教えようと努めています。「自分は神様から愛され、
守られているのだ」とわかってもらうように教育にあたっています。
次には、お子様が神様に感謝し、その気持ちをお友達と分かち合えるように、
仲良く生きていけるようにと指導しています。
「神に倣う者となりなさい」の聖書の言葉が一人ひとりの心に宿り、
日々の行動に表わされるように願っています。
この一年間、お子様たちは、聖書の言葉をたくさんに耳にし、
覚えることでしょう。そしてイエスキリストの愛を身近に感じ、
それに倣おうとすることでしょう。「倣おう」とするのは、
心が豊かになった証拠ですし、成長の証しでもあります。
お子様が聖書の話や言葉を家でするようなことがありましたら、
保護者の皆さんは、耳を傾け、真剣に聞いてあげてください。
お子様への励ましになります。お子様が何かよいことをしたら、
ためらわずに褒めてあげてください。その一言がどんなにかお子様を
勇気づけることでしょうか。お子様の成長には、保護者と幼稚園との
信頼関係と協力が欠かせませんのでよろしくお願いいたします。
お子様が愛によって歩き、芳しい香りを放ってくれますようにお祈りしています。
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新堀 邦司(にいほり・くにじ)先生